夏目漱石『私は自己本位という言葉を握ってから大変強くなった』/私の個人主義

夏目漱石が
講演『私の個人主義』などで説いた
「自己本位」という考え方について、
現代の視点を交えて解説している動画です。

夏目漱石と「自己本位」の発見

迷いの中での気づき

漱石は若い頃、
他人の勧めで教師になり、
国費でイギリスへ留学しましたが、
やりたくないことを
他人の意向(他人本位)で続けていたため、
精神的に追い詰められ
「文学とは何か」
すら分からなくなってしまいました。

自己本位の4文字

留学中に
「物事の判断基準を自分に置く」(自己本位)
という考えを掴んだことで、
彼は迷いを断ち切り、
自らの道(小説家としての道)を
歩み出す強さを手に入れました。

「自己本位」と「他人本位」の違い

自己本位

自分の価値観を基準に物事を判断し、
自分の行動に責任を持つこと。

他人に流されず、
自分が正しい、
あるいは面白いと思うことを追求する姿勢です。

他人本位

周りからどう思われるか、
世間の常識はどうかを基準にすること。

他人から嫌われないことを優先し、
決定権を他者に委ねてしまう状態です。

これでは「自分」(己れ)が失われてしまいます。

自己本位が成功と幸福をもたらす理由

魂が宿る

他人に認められるための仕事は
「借り物」であり、
情熱が続きません。

一方、
自分が好きでやっていること(道楽本位)には
時間が溶けるほど熱中でき、
その結果として高い成果が生まれます。

回し回って人のためになる

プロのスポーツ選手や表現者のように、
自分が納得いくまで
「自己本位」に突き詰めた結果が、
偶然にも他人の心を動かし、
社会の役に立つのです。

自分に正直に生きる

相手に合わせようとして嘘の自分を演じると、
どこかで無理が来ます。

最初から自分に正直でいれば、
自分と合わない人は去り、
本当に合う人だけが周りに残ります。

「自分勝手」との違い

責任の有無

漱石の言う自己本位は、
単なるわがまま(自分勝手)とは異なります。

自分の頭で考え、
自分の行動がもたらす結果を
すべて自分で引き受けるという、
厳しい自律とセットになった考え方です。

結論

夏目漱石は、
「誰かに従っているうちは、
こに自分の人生は乗らない」

と説きました。

自分自身の性に合うもの、
自分が心から正しいと思えるものを
発見するまで突き進むことこそが、
不幸から脱却し、
強く生きるための唯一の道なのです。

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