バートルビーのセリフ「I would prefer not to」

バートルビーの「I would prefer not to」は、
その曖昧さと独特のニュアンスが重要なセリフであり、
日本語訳においても慎重に扱う必要があります。

適切な日本語訳の候補

1. 「私はそうしない方がいいと思います。」

– もっとも一般的な訳であり、原文の柔らかさを残している。
– 断固とした拒絶ではなく、「したくない」ではなく「しない方がよい」という婉曲表現がポイント。

2. 「できれば遠慮しておきます。」

– やや礼儀正しい表現で、社会的な関係性を考慮した訳。
– バートルビーの態度の奇妙さを少し和らげる効果がある。

3. 「私はしない方がいいでしょう。」

– 「I would prefer」をそのまま反映した訳。
– やや他人事のようなニュアンスがある。

4. 「あえて控えさせていただきます。」

– 皮肉なニュアンスが強まり、バートルビーの態度の異様さが際立つ訳。
– 少し格式ばった感じが出るため、原文の簡潔さとは異なるが、文学的な響きを持つ。

5. 「私は遠慮しておきます。」

– 比較的自然な日本語訳であり、日常会話に近い。
– しかし、バートルビーの「奇妙な拒絶」のニュアンスはやや薄れる。

どの訳が最適か?

もっとも原文の意図に忠実で、かつ日本語としても自然なのは
「私はそうしない方がいいと思います。」です。
この訳は、多くの文学者や翻訳家によって採用されており、
バートルビーの特徴的な拒絶の仕方を的確に表現しています。

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以下こちらのブログ記事で
日本語翻訳家の方のさまざな表現を掲載してくれています。
https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/cdb99d6783b6aad1d19625f78881a9ff

柴田 元幸 「そうしない方が好ましいのです」2013
酒本 雅之 「せずにすめばありがたいのですが」1988
坂下 昇 「僕、そうしないほうがいいのですが」1979
高桑 和巳 「しないほうがいいのです」2005
留守 晴夫 「その気になれません。/その気になれないのです」
杉浦 銀策 「その気になれないのですが」1983
木村 榮一  「せずにすめばありがたいのですが」 2008
土岐 恒二 「あまり気が進みません」1979
原 光 「やりたくないのですが」1995
田中 西二郎 「気が進みません」1966
阿部 知二 「ごめんこうむりましょう」1961
北川 悌二 「「行きたくはありません」1960
寺田 建比古 「いたしたくございません」1972
林 哲也 「したくありません」1948
平石貴樹 「しないほうがありがたいのです」2016?

私は阿部知二訳がお気に入りです。
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